行政法の講義では,現在,石川敏行・藤原静雄・大貫裕之・大久保規子・下井康史共著『はじめての行政法』をテキストにしていますが,資格試験を目指す方向けに,若干演習書等を含めて紹介することにします。
1.宇賀克也・大橋洋一・高橋滋編『対話で学ぶ行政法 行政法と隣接法分野との対話』(有斐閣,2003年)
有斐閣の法学教室という法律を学ぶ学生向け雑誌に連載されたものを単行本化したもの。かなり高度なことまで扱われているが,対談なので,比較的読みやすい。行政法の勉強をしていて疑問におもったときにこの本を読んでいるといないとでは理解にかなりの差が出ると考えられる。
2.藤田宙靖『行政法入門(第5版)』(有斐閣、2006年)
最高裁判所判事をつとめる,元東北大学教授による入門書。いわゆる通説的な議論をすべてふまえながら,具体例を豊富にあげて語りかけるように書かれていて,非常に読みやすい。テキストの次に読むことを薦めたい。
3.『行政法 <第二版> (伊藤真試験対策講座 13)』
弘文堂から出版されている,司法試験等の対策塾である伊藤塾が編著の本。いわゆる予備校の本なのであるが,なかなか侮れない。章ごとの択一問題は結構有用。
4.高木光『プレップ行政法』(弘文堂)
版を重ねている。特徴は六法がなくても大丈夫なところ。どんなにゆっくり読んでも2週間はかからない。かんでふくめるように解説されているので,初学者には非常にありがたい本である。
すでに4冊。本当はもう少し高度な本も紹介しようとおもったのだが,それはまた今度の機会にしよう。

